ジーニアスオールザタイム

ブー太 イズ リアルオールシーイングアイ

ショートスリーパー

とある人狼配信者がいるんですけど、その人がすごいという話。

その人がやっている人狼ゲームは自分で喋るタイプのシステムで、発言タイムが設けられ一人ずつ喋って考察して誰が狼なのか見つけていく。

発言を聞いて考察し自分の考えを喋る。普通にプレイするだけでも難しい。
さらに自分が狼陣営の場合は、盤面が破綻しないように気をつけながら嘘も吐かなければならないのでさらに難度が増す。

ただでさえ難しいゲームなのである。
そんなゲームを、その人は配信しながらプレイする。
他のプレイヤーが発言している間にレスを捌きながら雑談をしている。
ちゃんと話を聞いてるのか疑うほど発言に被せながら喋っているが、ちゃんと聞いている。
どころかめっちゃ強い。巧みに他のプレイヤーを誘導し自陣を勝ちに導く。

この時点で既にすごいのだが、その人はこの異次元な能力を長時間発揮することができる。
平日は仕事から帰ってきて18時30分から深夜3時まで。
休日は12時間超えも当たり前。
はっきり言って異常だ。

リアルでも「いつ寝てんだ?」という体力無限系のショートスリーパーは存在する。
でも本当に寝てないかどうかはわからない。ふかしの可能性は捨てきれない。
実はこまめに寝ているとか、起きてるけど低燃費で活動している線もありうる。
何か無限に活動できる理由があるのではないかと思っていた。

そんなものはなかった。
常にフルパワーで長時間活動できる、ただ単純にすげぇ人間が存在することを配信が教えてくれた。

メルエムのオーラに触れたナックルのような心境だった。
「念能力者同士の闘いはオーラの多寡のみで決まる」と思った。

すごい人というのは、だいたいみんなこの体力無限の能力を持っている。
時間を割くとか効率的に使うとか、そういうのもあるのだろうが、単純に活動時間が違う。


その人はメンタルもすごかった。
人狼というのはゲームの性質上、喧嘩に発展する場合も多い。
言い合いになり、人間関係にヒビが入ることもある。

しかしその人は、一期一会の関係ならいざ知らず、長い期間仲良くしていたプレイヤーに対しても引くことなく全力で口論する。

周りに諌められても、「俺は友達を作りに来たんじゃねぇ!!」と言い一歩も譲らない。
その所為で人が離れることもあった。
時には警察沙汰や裁判をチラつかせる相手もいたが、それでも引かない。むしろ、やってみろよと巻き舌で煽り倒していた。
全くブレることがなかった。

そのブレない精神と能力のおかげか、我を通してもその人の周りには人が集まっていた。尊敬され慕われていた。
一度仲違いした相手の中には、その人の才能に気づき手のひら返しをする者も少なくなかった。
我を通すには、それ相応の能力が必要であると痛感した。


他にも配信で話してくれた超人エピソードはたくさんある。
そりゃ有名企業の幹部にもなれますわな、という話ばかりだった。


しかし。
そんな等価交換を無視した人間が存在するということは、逆に文字を書くだけでも息も絶え絶えになる人が存在するのは、至極当然なことだった。
もっと早く、うまく書きたいよ(*´Д`)